カテゴリー:よのなか

さいとうのひとりごと

今年は、例年より10日ほど遅れたようですが、ようやく梅が咲きました。春はもうそこまでやってきています。そんな晴れ晴れとした季節の訪れですが、なかなか社会の状況は晴れ晴れとしないようです。滋賀県でもコロナが猛威を振るっています。またあしたの各施設でも、スタッフは施設内だけではなく日常生活の中でも、感染予防に神経をすり減らしています。しかし、残念ながら、日々の営みを継続していく中で、人と人との接触を完全に防ぐこともできず、当然ながら感染予防にも限界があります。特に、子供たちから広がる家庭内感染を防ぐことはかなり困難です。滋賀県内の感染者数についても、今のところ高止まりしており、先が見通せない状況です。事業の運営についても、コロナが長期化する中で徐々に影響が出ており、今後の動向を今注視しています。コロナとの共存を主張する論調も多くなってはいますが、高齢者が重症化する割合を考慮するなら、数多く安価で流通する治療薬が開発されていない現段階では時期尚早ではないかと考えています。その一方で、今の状態が長引けば長引くほど、ボディーブローのように事業の運営や見通しに厳しい影響を与えてきます。状況によっては最悪の事態も想定に入れながら、今は目の前に降りかかってくる、想定以上の状況と向き合わざるを得ません。
今しばらく終わりは見えませんが、日々懸命にコロナと戦うスタッフ達と共にご利用いただく皆様に安心してご利用いただけるように、日々積み重ねていきます。


最近考えている事 新しい仲間との価値のすり合わせって難しい・・・・

人は、育った環境や、時代、性別、信仰するものや、人種によっても、考え方には大きな隔たりが生まれます。
新しいスタッフが加わるとき、必ずこの点に配慮しなければ、いけないのですが、これがなかなかうまくいきません。
以前からいるスタッフは、自分たちの行動や、考え方に、一定の確信をもって、仕事に臨んでおいます。一方、新しいスタッフも、自分の今までの経験や、価値感の中で、正しいと思う選択をします。このお互いの価値観が近似であれば、そう問題はないのですが、これは今までの経験の中でほとんどありませんでした。
問題なのは、この時、価値観のすり合わせが上手くいかないとき、多数と少数という関係性の中、新しいスタッフが孤立感を抱き、すごく居心地の悪い環境となってしまう事です。
それは本当に不幸なことで、そうならないように、何が出来るのかをいつも考えます。
そもそも、人は何故、自分の大切にしてきた価値観を守ろうとするのでしょう。自己防衛のためでしょうか、それとも、人とはそういう生き物なのでしょうか?
私自身にも、信じているものや、大切にした価値観はあります。でも。正直、それが一番大切だと思ったことはありません。分かってほしいとは思いますが、違った人生を歩んできた他者が、同じ価値観を共有するなんてことは、ほとんど奇跡だという事を知っているからです。
他者は違う、違うから面白い、違う価値観が入る事で、変化する。その変化で新しい何かを見つけることが出来るかもしれない。
そんなわくわくした気持ちを持ってもらえれば・・・・・
でも、そこが難しく、なかなか分かってもらえない。街の片隅にある小さなデイサービスの話ですが、この道は、世界中で起こっている。保護主義の考え方や、ナチズム、宗教や人種間の対立に続いているのです。
『汝の隣人を愛せ』
いにしえの人はいいこと言います!


やりたいことを守りたい・・・・

またあしたで行っている今のサービスの質を維持し、もっといいものにしたい、今までその事だけを考え走ってきました。
道半ばです。正直一ミリも近づいていなんじゃないかと落ち込みます。
高齢者の皆さんの在宅での生活を支えたいと、プライドを持って運営してきました。ただ、介護の仕事に対する社会の評価は低く、最も選ばれない職種となってしまいました。歯がゆく、悔しいです。こんなに素晴らしい仕事はないのに、こんなにやりがいがある仕事はないのに。もちろん多くの問題があることは自覚しています。それでも、希望をもってやりがいをもってこの仕事を選ぶ人が増えないことには、手も足も出ません。もっと魅力手な職場となり、多くの介護に携わる方にとって、一度働いてみたいと思えるような場所に変わらなければ、未来につなぐことは難しいと感じています。


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