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サルコベニアの自己チェック方法

サルコペニアの疑いがあるかどうかの自己チェック法もある。青信号の間に横断歩道を渡りきれない、ペットボトルのキャップが開けにくい、といったケースは要注意だ。東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢准教授は、筋肉量の判定に役立つ「指輪っかテスト」を推奨している。両手の親指と人さし指で輪っかを作り、ふくらはぎの最も太い部分を囲む方法だ。「隙間ができたら、サルコペニアの可能性が高い」(飯島准教授)

立命館大学の真田樹義教授もふくらはぎの周囲のサイズと握力、性別の3項目を組み合わせ、計算式を使う方法を考案した。合計値が一定以下ならサルコペニアと判断できるという。今後、学会などに提案する考えだ。自己チェック法などが普及すれば「早期に危険度が分かり、寝たきりや介護などの負担軽減につながる」と真田教授は期待する。(日経新聞)


サルコペニアと その予防方法

高齢になると筋力が衰え、転倒して骨折する危険が高まる。こうした状態を「サルコペニア」と呼び、足腰が弱り歩行などが困難になるロコモティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)とともに、注目されるようになった。自分はサルコペニアなのか、どのように防いだらよいかなど、分からない人も多いはずだ。簡易診断法や筋力トレーニングを通じて対策を立てようとする取り組みが大学などで始まっている。 サルコペニアは1989年に米国の研究者が提唱した概念で、サルコは筋肉、ペニアは減少を意味する。年とともに筋肉の量が減って体の機能が低下した状態だ。活動量が減るため、肥満になりやすい。高齢化が進む日本でも徐々に言葉が知られるようになってきた。ロコモの一歩手前の段階ともいえ、75歳以降、該当する人が急増するとい これまで高齢になれば筋肉が衰えるのは仕方がないと諦める例が多かった。しかし最近は、トレーニングなどで筋肉に刺激を与えることでサルコペニアを防ぐ取り組みも始まっている。


関西医科大学付属枚方病院(大阪府枚方市)は「サルコペニア外来」を2年近く前に設けた。同外来で診察などを担当する福島八枝子医師は「軟骨などと違い筋肉は年を取っても鍛えられる。高齢者の転倒を防げば寝たきり予防にもなり、生活の質の維持につながる」と意義を強調する。運動器具が並ぶ部屋もある。 サルコペニア外来では、初診時に体の痛みがある部分を申告し、膝関節と腰椎の画像を撮影する。重い関節の障害の有無を調べ、運動できるかどうかを判断するのが目的だ。運動ができると診断され、希望する人は、通院または自宅で運動プログラムを受ける。プログラムではまず専用装置を使い、運動開始前と開始3カ月後に筋肉量の検査を実施。同時に足などの筋力も調べる。希望者はさらに、自宅で3カ月運動を続ける。全身の筋肉量や足の筋力などの向上を目指す。
 では、どんな運動をすれば効果があるのだろうか。同外来では週に3回通院してもらい、4種類の運動を繰り返している。まずは、椅子に座ったままおもりをすねで押し上げる「レッグエクステンション」だ。太ももの大腿四頭筋と呼ぶ筋肉を鍛えられる。次は、両手で取っ手を後ろへ引っ張る「ローイング」。背筋を鍛える効果がある。このほか、尻の大殿筋などを鍛える「レッグプレス」や大胸筋を鍛える「チェストプレス」も実践している。いずれも10回で1セット。合計で3セットが基本だ。所要時間は約40分で、運動の前後にケガを防ぐためのストレッチをする。「大きな筋肉を優先して鍛え、全身の筋肉量を増やすことを目指している」(福島医師)

■たんぱく質、健康に重要 肉や魚、意識して摂取を

関西医科大学の福島八枝子医師は「米国などではフィットネスが深く医療に入り込んでいる」と話す。専門家の指導の下、高齢者が筋力トレーニングをする「パワーリハビリ」が盛んという。一方、日本は骨折などのリスクを懸念する声もあり、あまり普及が進んでいないのが現状だ。高齢者の運動ではウオーキングが手軽に始められる。ただ歩くのではなく、途中で早歩きをしたり、坂の上り下りなどを活用したりする。こうすることで、筋肉に刺激が与えられ、筋肉増強につながるという。
 また、トレーニングとともに栄養摂取も大切だ。とくに筋肉のもととなるたんぱく質の摂取を心がけたい。日本人は高齢になると、肉や魚などの動物性たんぱく質をあまり食べなくなる傾向があるためだ。毎日の食事を通じて肉や魚、乳製品、野菜などをバランスよく適量摂取することが、健康維持に役立つと専門家は口をそろえている。(日経新聞)

 

 

 


野洲市、病院基本計画精査「8年目から黒字」に

JR野洲駅前に市立病院整備を計画している野洲市は10月8日、基本計画の精査結果を発表し、収支見通しを『8年目から黒字』と試算した。13日に開く同病院整備運営評価委員会で報告する。
市立病院計画は、今年1月に市が収支見通しを「20年は赤字」と変更したことをきっかけに、財政面への不安が市議会で浮上。市は見通しを「16年目から黒字」に再修正したが、5月市議会で基本設計予算案が否決され、基本計画を精査するための予算が可決された。市によると、見込患者数の増加などにより、収支見通しが改善されたとしている。市は、市議会臨時会で基本設計の予算案をあらためて提案する。(京都新聞)