製薬会社『富士化学』が開発したインフルエンザ治療薬『アピガン』厚生労働省の部会において近く承認されることが決まりました。この新治療薬はタミフルやリレンザが細胞で複製されたウイルスを細胞内に閉じ込めて増殖を防ぐのに対し、細胞の中でウイルスが複製されること自体を防ぐというところに大きな違いがあります。しかしながら、妊娠中の女性などが服用すると胎児に重い副作用を引き起こす危険性が高いことなどが明らかになっており、妊娠中の女性に処方しない事や新型インフルエンザが発生し今ある薬がすべて効かない場合に限って使うなど証券をつけての承認となりました。
厚生労働省は3月にもこの治療薬を正式に承認する方針で、適切な使用条件や方法についてさらに検討し、引き続き臨床試験を継続することも求めています。