千葉県にある大学、千葉商科大学は大学構内に介護施設や病院を運営する法人の設置する特別養護老人ホームを誘致、開設することとした。当該施設は、老人ホーム、学生寮、デイサービスなどの複合施設になる予定で、学習を兼ねた形で、現場勤務を希望する学生を雇用することを想定している。
将来的には、開設法人に就職を誘導し、現場リーダーや管理職として就業することを期待しているとのこと。
大学の中に、特養の発想は面白いと思うし、学生たちにとっても、身近なところで、すぐに現場を体験できることは、マイナスにはならないと思う。ただ、どうも、今の人手不足をダイレクトに解消しようとする、手法が受け入れられるのかどうなのか・・・・もし、その部分を重視するのなら、すぐに、介護労働者不足の改善にはつながらず、遠周りになるのかもしれないが、大学の中にあるということを最大限に利用し、介護従事者や、利用者の環境改善につながるような最先端の研修・研究施設をめざし、介護職の質の改善を図ることで、根本的な待遇改善につながる、そういったものの起爆剤になれば、素晴らしいのにと考え、どう運用されるのか、今後の展開に期待したい。