朝、車に乗って出社しようとすると、先日、洗車したばかりの車が砂まみれに、いつもの季節、黄砂の飛来が始まりました。おまけに数年前より、話題のPM2,5も今年は数年来の数値になるような報道が相次いでいます。
さて、この黄砂やPM2.5いったい何がダメなんでしょう。なんだかどちらも大陸からややこしい物質が含まれたものが飛んできそうな、そんなイメージはわくのですが、その対策方法も含めていまいちよくわからないというのが正直なところです。
ではこのPM2.5っていたい何のことなのでしょう。空気中に浮かんでいる小さな粒子のことをエアロゾルと呼びます,そのうち,粒径2.5μm(マイクロメートル,ミクロンとも呼ぶ。2.5μmは2.5mmの1000分の1)以下の粒子をPM2.5(一般的にはPM2.5と書くことも多い)と呼び,その大きさから人間の肺の奥にまで到達しやすいとされています。このことが、有害な化学物質を体内に取り込み、気化支援やぜんそく、肺がんなどの危険因子となる可能性があるということで、注目されるようになったようです。ただ,PM2.5は最近急に発生したものでなく,太古の昔から一定量は地球上のどこの大気にも存在しています。また,自然起源のものと,人間の活動により発生するものがあり,自然起源のものについては原始時代から人は体内に呼吸して取り入れていました。
日本でも、大気汚染というということでは、三重県の四日市ぜんそくが公害病として記憶に残っていますが。そのご、大気汚染を改善するための、多くの企業の努力と技術開発、またそのことを、ビジネスとして育てることで、日本に大気汚染は、国が定めている基準値内に収まり、大気汚染を原因とした大きな被害は福島の放射能漏れ以外はあまり目立たなくなっています。
そういった中で、いま、PM2.5 が問題となっているのは、海を渡り中国大陸から大量に流れてきて風向きなどによって、日本の各地に飛来することが問題視されるようになったからです。ただ、この物資の成分は様々で、まだ十分な解明は行われていまん。いっぽう明らかになってきているのは、黄砂の時期に特定の化学物質、排気ガスや、すすの中の成分が化学反応することで生まれるNPAH(有害なPM)2.5が、多く検出されることが報じられています。こういった物質が、人体にどのような深刻な事態を引き起こすのか、今後の研究を俟たなければいけない部分もあるのですが、日本国内だけの努力で問題解決できる話ではないので深刻です。
中国国内では、気管支などに不調を訴えるケースがあいつでおり、大気汚染の問題は重要な国内問題になっているようですが、体制的に、この問題に向き合う気があるのか、少し懐疑的にならざるを得ません。
一方、日本の消費者の間では、自衛ということで、マスクやフィルターなど対策用品への関心が高まっています。大手スーパーではPM2.5対策の商品を集めたコーナーを設けているところが増えおり、売り場には、PM2.5をはじめとする細かい粒子を遮断するマスクや目を守るゴーグル・網戸やエアコンの室内に外の空気を取り込む吸気口につけるフィルターなどが並べられています。また洗濯物に付着するのを防ぐため、部屋の中で洗濯物を干す人が増えているということで、部屋干し用の洗剤のほか、布団を天日干ししなくても、掃除機や紫外線でダニを駆除する家電製品も販売が好調なようです。
ふーー(ため息) 不通に生きるのも大変なのに吸ってる空気のことも心配しなきゃならない・・・・
めんどうだぁ!!!!