福祉機器導入補助金の要件を満たすため急きょ、研修の年間計画を組み替えて今回の研修を実施しました。またあしたでは、認知症をお持ちの方に対してサービスを提供する機会が多く、身体的にハンディキャップをお持ちの高齢者に対するケアを行う機会が少ない傾向があります。
これは、施設のハードの部分と、営業戦略的に、認知症に特化したケアを行う施設、という評価を勝ち取るために試行錯誤してきた経緯があると思います。
しかしながら、、ご利用期間が長くなればなるほど、当初、お持ちになっていたADLが低下し、必然的に身体的なサポートが必要になるケースが多くなります。また、そのことで、スタッフの労働負担も大きくなる傾向があります。
福祉機器導入の経緯も、少しでも、長く安心した環境でお過ごしいただけるよう。特に、入浴に関するサービスを充実させるため、また、労働負担を軽減するためにも、導入に踏み切りました。
ただ、価格が150万近くし、正直、またあしたにとってはかなり、重荷になる費用負担が発生するため。補助金の有効活用というしだいに至っているのですが・・・・
研修の内容は、持ち上げない介護、実際のご利用者を想定して~
現在ご利用中の、特定のご利用者様を想定して、車いすの介助、ベット上での介助の方法を研修しました。
特に、体圧の分散の方法や、残存能力を生かした介助方法についての考察はとても参考になりました。
普段のケアの中では、身体的サポートが必要な方のケアになるとどうしても、慣れたスタッフが対応することが多くなり、身体的なケアをあまり行ったことがないスタッフがますます、そういった部分のスキルを上げにくい状況が生まれたり、一部のスタッフに、労働負荷がかかりすぎる、という不満が生まれたりという、起因になることがよくあります。今回の機器導入や研修会によってそういった部分が少しでもいい方に向かえばと希望しています。