またあしたの仲間たちがふと思いついたことを気ままに発信

またあしたで多くのスタッフを配置してサービスを提供したいわけ

8月現在での各事業所の配置は以下のようになっています。

スタッフ一人当たりのご利用者数
またあした栗東  0.86人
またあした伊勢  2.10人
またあしたみそら 2.09人

開設間もない栗東事業所を除き、各施設は2人台前半となっています。
栗東事業所についても、ご利用者様が増加すれば、同じような数字で推移できるよう計画する予定です。この数字を維持することは、経営的にはかなり厳しく、資金繰りとしては、常に一杯いっぱいの状態でやりくりしています。
それでも配置にはこだわりたい、
理由は単純です。スタッフが多くなければ、認知症ケアを十分行うことが困難だと考えているからです。またあしたでは開設以来一貫して認知症ケアに軸足を置きサービスを提供してきました。認知症の皆さんは、疾患部位も様々、また表面にあらわれる症状も様々、日によっても状態のアップダウンの振れ幅が大きく、スッタフの配置数とスタッフのスキルの向上、それと、スタッフの、業務上受ける、様々なストレスへの配慮が必須となります。
またあしたでは、16年間営業し配置と経営のバランスをなんとかとれる、現在のぎりぎりの数字が、今ご提示している。スタッフ一人に対しご利用者2名前半の配置という事になります。
ただ、
「この数字で十分か?」
そう問われると。そうは言えないと思います。様々な難しい対応を行っている現場スタッフにとっては、もっとスタッフが欲しいと言うのが、本音だと思います。しかし残念ながら、これ位以上の配置は、現状の介護報酬では無理だと、私は考えています。

ただし、今、この配置人数を維持することが難しくなっています。いくら求人を出しても、新しいスタッフを獲得できないのです。本当に深刻です。
面白いケアがしたい、ご利用者様と共に過ごす時間を思い切り楽しむことで、ご利用者様、ご家族様のご要望に応えたい、そう考えるスタッフ達と、今までまたあしたを作り上げてきました。それを維持することが、難しくなってきているのです。正直、この事業を始めるころには考えもしませんでした。

高齢化と少子化が進み、国力が低下しているこの国で、社会構造としては問題解決は難しいのではないかと考えています。それでも、何とかしようとあがいているのですが・・・・・
出来ることは、私たちが取り組んでいることを面白いと思っていただくことと、収益を上げ、さらに雇用環境の改善を図る事と、私たちの存在を多く方に知って頂く事、それくらいでしょうか?

追い込まれている状況の中、気持ちは焦ります。今を維持できなくなる恐怖は本当にに大きいです。それでも、きっと、人生の終盤をお手伝いする私たちの仕事に共感して下る方はいると信じ、明日に向かいます。


価値観を変える・・・・作業を作るという発想 日常生活動作での取り組み

またあしたでは、ご飯を食べた後、とても忙しくなる

「○○さん、これ拭いてくれる」
「ちょっとそこのお皿取って」
「ふきん ぐしょぐしょや・・・」
「ちゃんと種類ごとにそろえて!!」
「割らんように そーっと 運んでや!」
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30人近い食器の片づけ、大変な量になるのですが皆さんにお手伝いいただいてあっという間に片付きます。またあしたではこのプログラムを日常生活動作訓練として位置づけ、積極的に取り入れています。
皆さん体調があったり、気分にむらもあります。一本調子で提供できるプログラムではなく、常に、ご利用者様の表情に配慮しながら実施しなければなりません。そのためにも、プログラムを作業として行うのではなく、皆様にご協力いただく仕事として位置づけ、ご協力いただいたことに最大限の感謝を分かりやすくお伝えする。そのことがとても重要になってきます。
また、作業実施についても、細かな配慮を求められます。認知の状態や、麻痺のあるなし、現状の筋力についても、気を配る必要があります。その上で、得意な人に仕事が集中するのではなく、どなたでも、参加できる環境の構築と、参加することで得ることが出来る可能性のある満足感を得ていただくように、プログラムを考えなければ上手く実施できません。
配慮が無ければ、参加することで、自信を失うような自体が簡単に発生します。
プログラムの目的はあくまでも、日常生活を基本とした機能訓練である事、加えて、参加することで、楽しみややりがいを得ることが出来、可能ならば、自信につなげたい、私たちはそういう思いで、ご利用者様と向き合う事を心がけています。

 


つぶれた傘?

台風24号の翌日玄関先にこの傘がポツンと置いてあった。
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「ん?・・・・何?」
「台風で折れてこんな形になったの?」
そこでスタッフに
「あの傘何?」と、聞いてみた

スタッフ 「あれ、ハートの形の傘、かわいいでしょう・・・」
おれ   「台風で傘の骨が折れてるのかと思ったよ!!」
スタッフ 「あの形、ハートの先端が後ろに伸びているから、ご利用者さんが濡れないのよ」

おおなんという事、ここのスタッフは、ご利用者様のために、傘の形まで考えが及ぶのか!!

でも。おそらく、ご利用者様は濡れていなくても、スッタフは、ずぶ濡れ、
本当に頭が下がります。