またあしたの仲間たちがふと思いついたことを気ままに発信

研修報告『摂食・嚥下困難な人への関わりについて』

研修の狙い
・「食べることは生きること」であり口から食べる重要性について学ぶ
・摂食が困難になった人が少しでも楽しく食べて健やかに生きていけるための支援方法を学ぶ
・認知症の人への食支援について学ぶ
・最後の看取りの時まで、口から安全に食べるための工夫と口腔ケア(簡単にできるリハビリ)の方法を学ぶ

講義・演習
・摂食・嚥下のメカニズム
・安全に食べるための工夫
・口から食べることへの支援

学んだこと
食べ物を口に入れてから、飲み込むまでの過程を実際に映像で見て、嚥下の仕組みが理解できた。顔を少し上に挙げた状態で水を飲む動作を自分で体験し、食べる時の姿勢の重要性を再認識した。
利用者さんの中でも水分やしょくじでむせこみがみられることがある。普段何気なくしている口腔体操もスタッフがしっかり重要性を理解し、利用者さんに伝えていかなければならない。
「生きる」ためには食べなければならない。いくつになっても、安全においしく食べるために、スタッフの支援は重要であると感じた。

研修資料『飲む込み体操・他』

2014年07月17日19時43分12秒0001

2014年07月17日19時43分12秒0002

2014年07月17日19時43分12秒0003


65歳高齢者世帯 『老々介護が5割超す』

2013年の国民生活基礎調査で、介護が必要な65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、介護する人も65歳をこえる『老老介護』世帯がはじめて5割を超えた。これは10年間に行われた同調査結果から5.3%上昇し、51.2%になった。
介護が必要になった原因のトップは脳卒中で、認知症、高齢による衰弱と続く。団塊の世代と呼ばれる人の約半数が65歳以上になっていることから、今後も老老介護の世帯数は増加する傾向にあると推測される。
全国の世帯数は2013年6月時点で5011万世帯、このうち65歳以上の高齢者だけか高齢者と18歳未満の子供だけの『高齢者世帯』は1161万世帯、全体の1/4に達している。また、高齢者が1人でもいる世帯は2242万世帯で総世帯数の半数近くに達している。
今後、どのような形でサポートできるのか、介護保険の運用も含め、早期の対策が必要となってきている。

2014年07月17日14時19分09秒0001


介護の仕事を選ぶということ

30代半ばら介護に関係のある職に就き、もう15年が過ぎた
その間にも『介護』という言葉のイメージは大きく変わったように感じる。
『当初言われた、介護の社会化』という言葉は、今は死語のようになりほとんど聞かれなくなった。聞かれなくなったからと言って、本当に介護の社会化が進んだのかどうなのか、だれが正確な検証しているのだろう、私にはその答えは見当たらない。
一方、今表れている風潮は『介護の社会化』が、当然の権利であると考え、その権利を行使しようとする人が、急激に増えているのではないか、ということである。
社会制度として、介護保険制度がある以上、納税の義務を果たしてきた国民が、当然の権利として、制度を利用する事には何ら問題はない。ただ、その権利の保護の範囲の主張に、現実とのかい離が生まれたときに、少なからず。なにがしかの波風が立つことになるということである。

介護の仕事に向き合う、多くのスタッフは、この『波風』に、日々翻弄されることになる。そういったことも、すべて含めニーズととらえ、従事者は介護の仕事に向き合うのだが、時に、発生するニーズが自分の心を飛び越えることがある。
そういった場合どうするか?
ニーズに目を向けることをあきらめ心を閉ざすか、
介護という仕事を選んだ自らの不覚を思い知るか、
ニーズを、なんとかとらえ理解しようと研鑽を励もうとするか、
異次元なニーズとしてニーズ自体を断ずるか、
心のバランスを保つため、様々な葛藤を行うことになるのだが、もし、それも、難しくなると、介護の仕事を続けること自体をやめてしまうとという選択も見えてきたりする
15年前何も分からず介護の仕事を始めたころ。
『これからは介護の時代だ・大変な仕事だが人の役に立つ』
介護の仕事に就くことは、社会的なニーズの高まりを受け、胸を張っていい仕事を選んだ、といえる時代だったような気がする。(もしかしたら、当時から世間知らずの無知だったのかもしれないが)
今はどうか、サービス供給量の増加や、急激なニーズの増加がある一方、社会の中でも、最底辺の仕事として、最も選ばれない仕事になってしまっている。
現状を変えるのは、そう簡単ではなさそうだ、
外国の労働者を介護分野に積極的に受け入れていこうということも現実味を帯びてくる。ただ、低賃金で重労働、だれも選ばない仕事だから労働力を受け入れる必要があるということであるのなら、いま、介護の仕事に関わる物として、より深刻に考えなければならない。
介護の仕事が、選ばれるべき、輝かしい職種で、この職種を選ぶjことで、また。真剣に取り組むことで、すばらしい将来が開ける可能性がある。そう理解してもらえるような努力を、いま。介護に携わり、そのことで、利益を得ている人たちは、真剣に取り組む必要がある。
そうでなければ、こんな仕事としての満足が得られる介護という職種が専門職として認知されず、社会から評価されない現実は、あまりにも残念すぎる。