またあした伊勢の移転プロジェクトは、多くの障害を乗り越え、今、最終局面をむかえています。規模を広げたことで、どのような影響が出てくるのか、今後の状態を注視する必要はありますが、ここまできて、ようやくホッとしているというのが正直な感情です。新規のご相談も順調に頂き、今後の課題は、スタッフがこの新しい環境の中で、十分に力を発揮していただけるように、急激な変化を出来るだけ避けながら、慎重に日々の業務に取り組んで頂けるような環境を構築していくことだと考えています。
さて、伊勢の整備が完了したからと言って、またあしたの抱える課題が解決したわけではありません。私たちのような小さな法人が、法人として、その存在価値を維持しながら、10年後も今の形で運営できているかどうか、介護保険の変遷を見ていると、不安はつのります。保険収入は下がり、整備基準はより厳格に運用され、事業者同士の競争も激化し、効率化を実現できない事業者は、保険制度についていけなくなるのではないかと考えています。地場の小さな法人が10年後20年後どれだけ生き残っているのか、全く予見できません。そういった経営環境の中で持続可能な法人運営を思考していくのにどんな選択肢を取っていくのか、伊勢の通常規模への変更のためのプロジェクトはその最初の一歩となります。
今後、またあしたでは、数年をめどに全ての事業所を通常規模の事業所に変更すべく、今、新たなプロジェクトを進行中です。特に、服部事業所は、賃貸契約のからみもあり。早急な移転を目指しています。
新たな取り組みは、リスクも多く、一つ間違うと、法人運営がたちまちピンチに陥るという、かなりの、大博打なのですが、介護事業で、博打を打てるのも、これが最後のチャンスではないかと、私自身の『勘』が、囁きかけているので、勘と人とのご縁を信じて、今も前に進んでいます。
またあしたが、最終的に目指すものはなんなのか、それは分かりません。
分からないというのは、またあしたの、そもそも目指している物が、ここに所属する人たちそれぞれに、あるべきで、スタッフの数だけ、目指すべきものがあると考えているからです。それぞれの目指すべきものがすべて実現出来る場所が一体どんな場所なのか、それを、手探りで探していく、そのこと自体が、またあしたの存在意味なのかもしれません。
その上で、事業としての持続可能性を考えていくと、それぞれの目指すものとが別に、事業として、『住む』というキーワードを手掛けていくことは命題です。どのようなかたちであれ、安心して住み替えていただけるような場所の提供、サービスの提供、魅力的な空間の創造 そういいったプロジェクトの提案が行え、また多くの方々のご協力を頂けるような信用力を得るためにも、近々の改題を克服し、魅力的なサービスを創造できるスタッフを育成し、また、そういったスタッフに持続的にこの法人に所属していたいと思える魅力的な職場環境を整備していく必要があります。
ゴールはまだまだ遠く、課題は山積、予算も厳しく、いつも自転車操業、こんな、ヤバい法人が広げる大風呂敷・・・・・・でも、私は知っています。人は見ている。目標を明確に定め、その目標に向かい、的確な努力を行えば、その努力は、実現することを。
当分は、厳しい状況が続きますが、今日も、目の前の課題を解決するために、知恵を振り搾ります。