今日は、朝から、ゆきがちらちらとちらつく底冷えのする一日となりました。
それでも季節は日に日に進んでいきます。
3月6日は旧暦の二十四節季の一つ『啓蟄』にあたります。
ふだん、あまり見耳慣れない言葉ですが
『啓』は(ひらく)『蟄』は(冬眠している虫)という意味があるようです。
暖かくなり、冬眠していた虫たちもこの季節を境に、ごそごそと動き出す
そんなイメージの言葉です。
ご利用者様も、厳しい季節を乗り越え、暖かいこたつや布団をはねのけ
重ねた服の枚数も薄くなり、ほんの少し軽快に動ける季節が近づいてきた
そのことを知らせる。季節の言葉の一つです
ゆるりと暖かくなり、野山に出かけると野花が出迎えてくれます。
そういった物の中には、たんぽぽや、たらのめ、つくしや、こごみなど
食べることが出来るものも多くあり、今しか味わえない季節を感じることができます。
中でも、私が一番好きなのは
『ちゃんめろみそ』
ちゃんめろとはふきのとうのことで、長野県の白馬地方の方言です
若いころ、スキーが好きで白馬の山荘アルバイトをしていたころに
味を覚えたのですが、知らなかったのですがほかの地域では
単純にふきのとう味噌といわれるようです。
白馬でなぜふきのとう味噌をちゃんめろみそというようになったのか諸説あるのですが
個人的に一番好きな説は『美味しくって、とうちゃん、メロメロ』という由来・・・・
野山で、ちゃんめろみそをほんの少しほおばり、日本酒をちびり・・・
それでは、白馬の山荘のおばあに教えてもらった
ちゃんめろみその作り方
1. あくをぬくためにお湯をグラグラ、そこに塩を一つまみ
ゆで時間はい分までで、ながくゆがくほど独特の灰汁が抜け
食べやすくなりますが、風味は確実に落ちます。苦みがあまり
お好きでない方でも、ゆで時間は2分までで
2. ゆでたものを、ざるにあけ、触れる程度まで自然に冷まします。
水にさらして、もう一段灰汁を抜く、という手もありますが、わたしは
あの独特の苦みが好きなので、自然乾燥で
3. 水けを絞ってざく切りします
4. 調味料、みそ さけ さとう(三温糖のほ方がコクが) を事前に合わせておきます
5. フライパンに油をひきふきのとうを軽く炒め水けを飛ばします
ゴマ好きの我が家ではごま油を使います。
また辛みがほしい方は、赤唐辛子を油を温める段階で投入です、好みですが・・・
7、調味料をフライパンに投入し練っていきます。
少しとろっとして来たら、みりんを少し加え照りを出します。
冷めると、出来上がりすぐよりも少し固くなります
8. あとは日本酒を燗するだけ
材料 ふきのとう 15個ぐらい
みそ 180g
さとう 大匙 8
酒 大匙 4
みりん 大匙 3
唐辛子 入れたい方は
サラダ油 or ごま油 お好きな方を適量
最近はふきのとう季節になればスーパーにもおかれるようになりました
自然にあるものよりも、香りなどは落ちるような気もしますが、手軽
一度チャレンジしてみてください
ごちそうさま