日野菜の桜づけを漬けてみよう!!

日野菜というものをご存知でしょうか?
滋賀県ではよく見る漬物に使う蕪の一種なのですが

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日野菜は、室町時代(1470年代)
現在の滋賀県日野市周辺を治めていた領主蒲生貞秀が、居城の近くにある
観音堂に参拝した折。山林に自生していた野菜を見つけ。漬物にしたところ
その色、味がとても素晴らしく、観音堂の僧侶に命じて栽培をはじめさせて
そののち、この漬物を京の都に献上しこのような歌が詠まれている

近江なる ひものの里の さくら漬け これぞ小春の しるしなるらん

こののち、この山野草は日野菜と呼ばれるようになる

と、すごく歴史のある、大変ありがたい野菜なのであるが

この日野菜、今は、信州から九州まで広い地域で栽培されている
ので、滋賀県でなくても手に入れることが出来る。
滋賀県の中では、日野ではなく草津市の栽培量が一番多いとされています
またあしたでも、ご近所の農家から頂く事があり、
そんな時には、皆さんと一緒に漬物にしていただきます

『日野菜のさくら漬け』

日野菜1キロを基準とする
日野菜は根と葉、茎(茎15センチ程度)を用いる。
茎と葉を使わないときれいなピンク色が出ない
根っこは3~5㎜の短冊切りにする(面倒なら輪切りでも・・・)
茎・葉は3~6㎜に刻む
根・茎・葉を切った後、ざるに入れ重さを量る(この重さが基準)
熱湯を1kgに対し1ℓをかけあく抜きをし、その後すぐに水洗いします
(ワンポイント:熱湯処理をしないほうが日野菜本来の辛さが出ます)

下漬け
熱湯処理後、1kgに対し5%の塩50gを混ぜ込み
重石1kgを乗せ 24時間置く

味酢の調整
酢   150cc
みりん 75cc
砂糖  40g
味の素 日野菜100gに1振り(1kgに10振り)
塩   小さじ 1杯(1kgに対し)
以上を鍋で沸騰させ、1昼夜置く

本漬け
下漬けした日野菜を水洗いし、余分な塩分を流す。
よく水分を搾り、味酢を加え重石をして出来上がり
一晩でおいしいさくら漬けに
20060101
レッツ 滋賀県 湖南地域の心の味 日野菜づけ!!!!