厚生労働省の方針として、2015年度から、特養の入所基準が厳しくなるようです。具体的には、要介護3以上の方でないと入所はできず、原則、症状の軽い方は入所できなくなります。これは、在宅に比べ、費用が高くなりがちな施設介護のコストを抑えるために、取られる措置であり。その一方、これ以上、割高なコストの特養を増やすことが財政的に難しい国の事情があるようです。
いずれにしても、介護をされている家族とっては、特養入所というのがより狭き門になりそうです。現在日本全国で、特養の入所待機者は40万人いるといわれています。これから、始まる、急激な高齢人口の増加に、どう対応するのか、そのコスト負担の在り方も含め、国任せにするのではなく、真剣な議論を進める必要があります。
なお補足ですが、現在入所されている方については、この国の方針から除外されます。
(言葉の説明)
特養(特別養護老人ホーム)
自宅での介護が難しい高齢者を介護する施設。統計的には、要介護3以上の方が8~9割いるといわれています。介護の資格所持者が、食事や入植、排せつなど、日常生活の支援を行います。運営主体は民間には認められておらず。地方公共団体や社会福祉法人が運営しています。介護保険の利用料は1割、その他の保険外の実費負担分があります。