澤さんの介護ワンポイント 『ポジショニングクッションを使い体圧を分散し硬縮を出来るだけ防ごう』の巻 

膝やひじが曲がって伸びない、腰が曲がって仰向けに寝ることができないそんなお年寄りの姿をみかけられることはありませんか。

体ががギュッとまがってしまった拘縮の見られる方、そんな方は車いすに座られても傾かれたりと座った姿勢もきちんと保つことができなくなってこられます。固くなっている股関節を無理に開けようとしたり、力まかせにかかえたりすると体の緊張が高まり不快感が増し、より拘縮が強くなります。そんな方の体の緊張をほぐすことで拘縮を和らげていくことができます。

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「ポジショニング」聞きなれない言葉ですが、ベッド上でクッションを活用し体の緊張をほぐしていく方法です。拘縮が強くなってくると、背中・臀部・かかと等点や線でしか体を支えられなくなってきます。そうすると余計に体が緊張し固くなってしまいます。そんな時クッションを使用し体を面で支えることで、体の緊張をほぐしていくことができます。

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またああしたではそういった場合には専用の「ポジショニングクッション」を利用しています。少し値段がお高いのですが、無理を言って購入してもらいました。膝や腰を曲げてギュッとした姿勢でベッド上で寝ておられる方にポジショニングクッションを当てさせていただく。徐々に膝が伸び、腰が伸び、体の緊張がほぐれていくのがわかります。使用している実感として、かなり効果があります。体の緊張がほぐれてから、車いすに座り直していただくと体も傾かず、しっかり座ることができるようになり、姿勢がよくなると食事もしっかり食べてくださいます。興味がある方は、またあした居宅支援事業所 ☎077-589-2816 まで、使用方法を含めレクチャーさせていただきます。
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