イビデン建装、抗ウイルスの化粧板を開発

イビデンの建材子会社、イビデン建装(岐阜県大垣市)は、抗ウイルス機能を持つメラミン化粧板を開発した。光触媒を独自の技術で板に付着させて、ウイルスを99%以上低減できるという。来年4月から発売し、集団感染対策のニーズが高い病院や学校、介護施設などに売り込む。

開発した化粧板「ウィルヘル」は、室内光や蛍光灯でも抗ウイルス効果を発揮する光触媒を付着させた。樹脂を積層成形するメラミン化粧板は光触媒が付着しにくく、触媒で板の表面が傷む難点があった。同社は独自の付着技術を確立し、商品化にこぎつけた。北里環境科学センター(相模原市)の試験では、4時間以内で99.9%のウイルスを減少できたという。

メラミン化粧板とメラミン不燃化粧板の2種類をそろえ、価格は従来製品より3割高くする。初年度で売上高2億円、2年目で5億円を目指す。(日本経済新聞)