介護ベッドの背あげ機能を利用されることがあると思います。とても便利な機能ですが、実際に体験してみると、背あげ中、背中がひきつるような感覚があります。上体を動かせる者は自分で背中をゴソゴソして座り直しができますが、自分で動くことができない人は、背あげをするときには、途中で背抜きをしながら、気持ち悪さを除いていくことが必要です。皮膚がよれるとその部分に圧がかかって床ずれの原因にもなります。
私たちは、ベッドに寝るとき、椅子に座るとき等体を移動させるときに、皮膚がよれてしまいますが、自力で動ける者は、その都度体を動かして、皮膚のよじれを直しています。自分で動けない人がそのような状態になると、自力で直すことができません。ベッドに寝るとき、椅子に座るとき、体に部分的にかかっている圧を抜いてあげることが大切です。そんな時に役立つのがマルチグローブ。背中から臀部・下肢にかけてこのマルチグローブで圧抜きをするととても気持ちよく、体の緊張をほぐすことができます。
ベッドで背あげするとどうしても体が下方に移動してしまいます。その体を上に移動させるのが大変な方もおられます。そんな時は移座えもんシートを活用すると、とてもスムーズにまた介助を受ける人も気持ちよく移動することができます。自力で動けない人もこのシートを使用することで、少しの手助けで、自力で移動できる人もおられます。
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今年2月15日(土)に野洲図書館の会議室で地元の福祉用具事業所の協力をいただき、福祉用具体験会を行います。
日頃の介護で、役立つものを紹介、皆さんに体験していただけたらと思っています。
今回紹介しましたマルチグローブや移座えもんシートも準備し、体験していただけたらと考えています。このコーナーで体験いただく福祉用具等のご紹介もしていきたいと思います。
当日ぜひご家族と一緒に体験してみてください。お待ちしています。