秋の夕暮れ と 夕暮れ症候群

季節は徐々に秋に向かっていく、
厳しい夏の暑さが終わり、介護現場では、やっと、一つ心配事が少なくなった。
で、次にやってくる季節が『秋』
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秋になると、何が起こるかというと、日が短くなる。
日が短くなると、実は介護の現場では、ケアが難しくなることがよくあります。
特に、通所施設の場合は、お帰りになる時間帯が、夕暮れ時間にかかったり、
夕暮れ時をケアし、暗くなる時間帯にお送りする場合など、
『夕暮れシンドローム』
という状態になるご利用者様・・・・
夕暮れ時、そわそわして『お家に帰りたい』と、お訴えになったり、帰り支度をされたり・・・・
こういいった場合理詰めで説明しても、ご了解いただけず。引き留めようとすればするほど
かえってご機嫌が悪くなることが多いというのが実感です。

ただよく考えてみると、認知疾患をお持ちのご利用者様であれば
1日、訳のわからないところに連れてこられて、そのこと自体に納得できてない上に
帰りたいのに、返してもらえない、となれば、「そりゃぁ~ 怒りたくもなるよな」
と、実は思っているのですが。

ただ、こちらもプロなので、『しょうがないよ 』ではすみません。
でも、できることも限られています。
おなかに入るものをおすすめして、空腹感をいやしたり
歌を歌ったり、お好きな話題を提供して、気を紛らわせていただいたり
時には、気のすむまで、外を散歩したり・・・・・・様々な工夫をしています。
その中でも、一番大事なのは
その場しのぎをうそをつかない、ということじゃないでしょうか。
その場限りのうそをついても、皆さんお見通しのような気がします。
それならば、ばれる嘘は、はなからつかない、
うまくいってもいかなくてもそちらのほうが気が楽です。
いつまでも、楽しく介護の仕事が続けれれるような気がします。

これは、あくまでも私の主観ですが・・・・

秋の夜長の『夕暮れシンドローム』に本音でとことんおつきあい
時間の早くなった夕焼けを見ながら、ふとそんなことを考えていました。