最近考えている事

目先の事に追われ大局を見誤る。
今そんな事態に陥っているような気がします。
何がしたいのか、何がしたかったのか、そのこと自体変わることはありません。目指すべきものもはっきり見えているし、ビジョンもあります。ただ、実現することが日に日に困難になってきているように感じています。
大きな原因は二つ、介護の現場が魅力的な職場でないこと、もう一つは、介護報酬の低下。
導いている根本的な要因は、日本の抱える極端な少子高齢化です。
若い世代の労働力が減り、国力が落ち、国の収入が減る。危機的な状況に瀕しているのに、この国の政治も政府も、口先だけで向き合おうとしない。
私なら思います。こんな不安だらけの国で子供を育てたくないと、この国に住むことが不安だから
だから心がしぼみ 経済がしぼみ 国がしぼんでいく
成長する事だけが正しいことではないです。なんとか縮小していく中でも、安全で安心して暮らせる国を作ることは出来ないのでしょうか、その事を提示するのが政治の仕事のはずです。

ただ、全く機能していない。

目先の事ではなく、50年先100年先のこの国の姿を示してほしい。

一方、今、介護の仕事に従事している私たちが考えなければならないことは、地道に、プライドを持って介護の仕事に従事することです。高齢者の人生の最後に関わる専門職として、何が出来るのかに懸命に取り組み、仕事の意味を社会に根付かせることです。そうすることで、はじめてビジョンが描け、この仕事の将来が開かれるように思います。ただ、それも、この国がどこに向かうのか、そのことがわからないような不安な中では、難しいように思います。
結局、政治にゆだねるしかない所もあるのですが、それも、最終的には有権者である私たちが、どう選択するのかにゆだねられています。
政治は、その場限りの政策ではなく、どうこの国を導いていくのかを提示し、私たちにそれが厳しい選択であっても、きちんと選べるような状況を作ってほしいと、考えています。
介護という魅力的で楽しく興味が持てる仕事が本当に輝けるように、何が出来るかをこれからも考え続けます。