硬縮の原因って?

腰が曲がり、膝が曲がり、肘が曲がり、股間節が開きにくくなり、関節の拘縮がすすんでしまう。なんとか開けられるように膝と膝の間にクッションを挟んだり、でもどんどん拘縮が進んでいかれる方がおられます。

なぜ拘縮が進むのか?原因はいろいろありますが、一つの原因として体に緊張が起こることで拘縮が進んでいきます。どんな時に私たちは体が緊張するでしょうか?外からの刺激。急にぐいっと持ち上げられたら私たちでも体が緊張します。一度緊張してしまった体はなかなか緊張をほぐすことができず、また刺激を受けて緊張する状態が続き、拘縮の原因となります。

私たちの日頃の介助がその人の拘縮を作ってしまっていることがあります。

力任せに持ち上げない、人本来の動きに沿った介助をする、私たち自身が本来動いている行動の中でできない部分を手助けしていく、そんな介助を続けていくことで、拘縮を予防することができます。

ベッド・車いすの移乗時、どうしても持ち上げてしまう、そんな時、介助を助けてくれるのが、スライディングボードです。少し力があれば、自分で移乗することも可能。今まで人に頼らなければできなかった方が、自分で動けることを実感していただくことができ、大きな喜びにつながります。
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力まかせの介助は介助者の体を痛めるだけでなく、介護される人の体をいため、拘縮や床ずれの原因となっています。

介助するとき「重い!」「痛い!」と感じたら、もう一度介助の方法を見直してみてください。

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